町に一軒しかない中華料理店の真向かいに新装開店した中華料理店。そこはジャージャー麺がありえないほど美味しいとたちまち評判になるのだが、料理に人肉を使用しているのではないかという疑いの目が向けられる。
田舎町を舞台に人肉混入騒動を巡って巻き起こる韓国お得意のブラックコメディ、もとい半分ホラー映画。
ここ最近韓国映画にハマっているのだが、どれもハズレなしなのが嬉しい。本作も例外に漏れず面白かったのだが、ゾッとする場面もあってそのバランス具合が実にイヤらしい。笑いと同時にイヤな感じが隠し味のように投入されているのだ。
そして徹底したブラック描写には何も抵抗することなく、ただひたすらに殴られているような感覚さえ覚える。この感覚がやみつきになるというか(ドMかよ)。
韓国映画は白い息を吐いているシーンが多い気がする。映画のなかの韓国はいつだって寒々しい。