しろくま

ダウト 〜偽りの代償〜のしろくまのレビュー・感想・評価

ダウト 〜偽りの代償〜(2009年製作の映画)
3.7
《最後に一言だけ》
〝犯人に財布を渡さなかったルシンダは、撃ち殺されました。わずか22歳で将来を奪われたのです。この事件には状況証拠しかありません。目撃者もおらず、弾道の一致もありません。しかし…〟

遺体のすぐ傍に被告のDNAが付いたタバコの吸い殻が落ちていたのを決め手に、被告を有罪に追い込んだハンター検事(マイケル・ダグラス)。3年前まで数件の連続敗訴を喫していたのに、その後は17件の連続勝訴で、今や知事候補にまで上り詰めるまでになったのだけど…。銃弾の薬きょうさえ拾った犯人が吸い殻を忘れるってことあるのかっていう話で、ひょっとして検事が証拠を捏造していたのではないかと考えた若手ジャーナリストのCJニコラス(ジェシー・メトカーフ)。彼は、スクープを掴むために、あるとんでもない行動に出るのだが…。

確かにハンター検事が勝訴した17件すべての決め手がDNAだったら疑いたくなるのも分かるけど、だからと言って、やっていいことと良くないことぐらい分かりそうなものだけど、スクープを掴むために無茶をしてしまうのは〝ナイトクローラー〟と一緒。〝スクープがあるんだったら追い続けて〟って彼女から励まされたら、なおさらだね。

マイケル・ダグラスの大物感は半端なく、ハンター検事との息詰まる攻防は、文句なしに面白い。すっかり引き込まれて、そろそろエンディングだよねってところで、驚愕の事実が明らかになり…。全く予想していなかった展開にびっくり。大どんでん返しが好きな人にお勧めの映画だけど、ビターすぎて後味は悪いかな。

視聴メモ:2023.06.05/096/ドリームスペシャル230129放送(字幕)
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