どこか既視感のある作風だと思ったら、監督が『ナイスガイズ！』と同じだった。
ダークな世界観に笑いの要素を入れたハードボイルド・コメディ（各章のタイトルがレイモンド・チャンドラーの小説から取られている）。
正直笑いのセンスが合わず、観ていて辛いものがあった。
どうやら僕はこの監督の映画が苦手らしい。
持って回った語り口に辟易し、話に入り込めなかった。
泥棒に入った際に警報を鳴らしてしまい、逃げた先で偶然俳優のオーデションに参加することになる展開には笑った。
『ナイスガイズ！』もそうだったが（ドアのガラスを素手で割った際に、大量出血して救急車で運ばれるシーン）、序盤から飛ばし過ぎて、その後尻すぼみに終わるのがこの監督のパターンか。
