YAZ

ジェシー・ジェームズの暗殺のYAZのレビュー・感想・評価

5.0
ケイシーの監督作を観たら観たくなりまた。

ジェシーかボブかはともかく一応伝記映画
という括りに入れられてるけどかなり疑問。
強盗シーンは最後になる一度きり。
過去の悪行に苦しむその後が描かれる。

若く野望に満ちているボブは人生下り坂に
向かっているジェシーにはどう映ったのだろう。
ジェシーはボブの憧れであったが、ジェシーの
思いはかなり複雑だったように思う。
その互いのモヤモヤに仲間を巻き込み男たちの
感情の交錯がとても丁寧に描かれてる。

暗殺で終わらないのも当然と言えば当然。
ボブのジェシーに対しての思いが重要なので
むしろそこからがとても良いな。

撮影、音楽、美術が圧倒的に素晴らしい。
一度きりの強盗シーンの闇と光と蒸気は
鳥肌モノの美しさ。

敢えて分かり易さを拒否してるようだけど
相当の傑作。製作者ブラピの頂点ではないかな。
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