いずぼぺ

チャーリーとチョコレート工場のいずぼぺのレビュー・感想・評価

3.8
ティム・バートンのディフォルメが苦手だったんだと思う。公開当時、ちょうど多忙な時期と重なっていたせいもあって劇場に行かなかった。以来、今回まで観る機会がなかった。シャラメくんのおかげ。

冒頭、ティム・バートンのせいにしちゃったけどこの作品のダークネスはロアルド・ダールだからだ。そして、そのダークネスを理解できるようになったかして今回はやたら面白かった。バートン+ダールで生み出されたエグみが楽しめたのだ。

親を馬鹿にし、世は我が物と生きる子どもたちはもう子供ではない。
そんな子供たちに迎合して大人としての判断を捨ててしまった親たち。我が子が危険をおかそうとしてもみてるだけ。身を持って止めようともしない。

この物語にはいくつもの暗喩が隠されている。現代にも充分伝わるメッセージがある。

子ども向けではなくて、これから親になる人向けなのかしら。最後は思いやりなのよね。
思いやりって一番むずかしいよね。
 
これから何回も観ることになりそうな作品だわ。
47