半変人のお調子者

魚が出てきた日の半変人のお調子者のレビュー・感想・評価

魚が出てきた日(1967年製作の映画)
4.2
ギリシャの平凡な島の近くに1機の飛行機が不時着した。
その飛行機には核兵器と"謎の箱"が積まれていて…

何やら不穏なものを感じさせるタイトルとは裏腹に中身はコメディ。
ただ内容がブラックだし、事態が緩やかに悪化していくから笑うに笑えない。
しかも話は良くない方向に向かっているのに、島は反対にどんどん栄え、華やかになっていくから全く落ち着けない。
そして最後、遂に訪れる最悪の事態。もう全て手遅れという所でスパッと終わる切れ味も良いし、
危機を知らせる放送を聞かずに踊る若者達を見せて「これはお前らだぞ!」と映画を観てる人に指差してくるようなラストには本当にゾッとした。

映画評価基準

この映画が好きか 8
没入感 8
脚本 9
演出 9
映像 9
キャスト 9
音楽 7
余韻 10
おすすめ度 8
何度も観たくなるか 7

計84点