このレビューはネタバレを含みます
英国人のポール・グリーン・グラスが
この事件を描いたってことに
とても意味があるように思う。
事件の当事者同士なのに
アイルランド人にとっては忘れられない記憶であり
イギリス人にはあまり語られていない過去。
・・・そういうこと。
この事件に限ったことじゃない。
私達の日常にもそういう事はたくさんあって
傷付けたことは忘れちゃうのに
傷付いたことは心に強く刻まれる。
物事に対する温度差や重み、人間の自己中さが
そのまま表れた事件のような気がする。
1972年 1月30日「血の日曜日」
日本人にもあまり語られていない黒い過去が
もっとたくさんあるんだろうな。