ブラディ・サンデーの作品情報・感想・評価・動画配信

「ブラディ・サンデー」に投稿された感想・評価

1972年に起きた差別撤廃のためのデモ行進。
下院議員アイヴァン・クーパーの呼びかけによって実現するが、政府は軍隊を差し向ける。

基本ドキュメンタリーのように経緯を見せていくのだが、終盤遂に暴徒と化した市民を制御するため軍隊はゴム弾の代わりに実弾を使う。
軍隊が自国の市民を銃で迎え撃つというおかしな状況が成立してしまう。

この矛盾を監督のポール・グリーングラスが生々しく描く。
室内では俯瞰で映し、一旦外に出ると被写体に寄り、まるでデモに参加しているような臨場感が迫ってくる。

そして結末は苦々しいものとなる。
後日談も含め、このデモ自体が意味のあったことなのか。
当事者たちの苦悩がまざまざと伝わってくる。
はぐれ

はぐれの感想・評価

3.9
宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』と同じ年にベルリン国際映画祭で金熊賞を同時受賞した作品。

北アイルランドのカソリック信者による公民権運動のデモ行進にイギリス政府(プロテスタントの多数派)が介入して一般市民を無差別に銃撃して多数の死傷者を出すまでのドキュメンタリータッチの物語。以前見たケネス・ブラナーの『ベルファスト』よりも時系列的には後の物語だが、こちらの方がより衝撃的で真実味を感じる作り。

なんとか武力衝突を避けようと政府と地元住民の間に入って悪戦苦闘する主人公の下院議員。そしてその努力が泡と消える時の虚しさと脱力感。一般市民を虐殺した兵士に対してイギリス王室が勲章を与えているという事実にあ然としてしまった。
Kai

Kaiの感想・評価

4.0
レポート課題のため視聴

いわゆる”血の日曜日事件”と称される、青年含む民間人13人がイギリス軍によって殺害された事件を忠実に再現した映画

この作品はその後30年あまり続くアイルランド問題において知っておくべきアイルランド人の心情、怒りや悲しみをよく理解できる(もっともイギリスによる支配は何世紀にもわたり続けられてきたので、これはその一部分に過ぎないのだが)。

皆様も教養として、アイルランド問題の関心への入り口として、是非ご覧になってはいかがだろうか。

おすすめです。
個人的にアイルランドの歴史とイギリスとの関係を勉強したく
かなりドキュメンタリータッチでリアリズム重視
酷いな。。
一人旅

一人旅の感想・評価

5.0
第52回ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作。北アイルランドのデリーで実際に起きた事件(血の日曜日事件)を元に製作している。ドキュメンタリータッチでリアリティが半端じゃない。カトリックとプロテスタント、両者間の深い溝と、デモ隊を鎮圧するために駆り出された軍と司令部間の意思疎通が図れなくなったことが原因で起こった悲劇。罪のない人々が次々と射殺される場面は気分が悪くなるほどの衝撃。
1972年の北アイルランドのロンドンデリーで発生した血の日曜日事件。歴史的な事件の様子をドキュメンタリータッチで描いた実録ドラマ。U2の名曲「サンデー・ブラディ・サンデー」でも取り上げられた本作の出来事。興味深く鑑賞しました。

プロテスタントから迫害を受けるカトリック信者。宗教問題で揺れ動く北アイルランドで、カトリックの公民権を訴えデモ行進が行われる。その先陣を切るのが下院議員のアイバン。彼を中心に一連の出来事が描かれます。

監督は本作で一気に名を上げたポール・グリーングラス。彼の持ち味である手持ちカメラでの臨場感あるカメラワークが終始冴え渡り、後のジェイソン・ボーンシリーズへの繋がりが伺えました。

前半はデモの日へ向けてのアイバンや血気盛んな若者たち、対応を練るイギリス軍のやり取り。後半の1時間はデモ当日。予想を遥かに超える人数に統制が取れなくなり、若者たちが軍へ挑発。それがエスカレートしていき、軍も放水や催涙ガス。ゴム弾、ついには実弾を使用しての対抗へと発展。

それに銃を使って応戦する者も居たため、軍は一気に容赦ない一般市民への銃撃による掃討を開始。成す術無く逃げる人、負傷者を助けようとした人、白旗を上げて降伏の意思を示した人。見境無く撃たれていく地獄絵図のような状況。

アイバンの決死の訴えも当然意味を成さなくなり、13人の死者を出す惨劇になってしまいます。この日発砲したイギリス軍の兵士は誰一人裁かれていない事実。アイルランドとイギリスの深い溝がより一層浮き彫りになった結果でした。

元々テレビ映画として製作された本作。後に劇場公開もされましたが、そうとは思えないスケールと緊張感が貫かれていて、1つの作品としても見応えは抜群でした。
Luna

Lunaの感想・評価

4.0
以前から観ようと思っていた本作をU-NEXTで偶然見つけ鑑賞した。

最近は戦闘そのものが身近に思えて怖い。ウクライナ以降、以前とは何か違う。

作中では白旗を掲げた老人が軍隊に射殺される。頭を撃たれていた。
ら

らの感想・評価

3.9
今までに観た映画の中で最も恐ろしい映画のうちの一つ。明確に計画された暴力・悲劇も恐ろしいが、混乱の中でドミノ式に巻き起こってしまう暴力と悲劇もまた恐ろしい。政治的な意図とは別に、群集心理の映画でもあると思った。ドキュメンタリータッチの生々しい映像が、観る者をも混乱の中に巻き込んでいく。
ShinMakita

ShinMakitaの感想・評価

1.8
☆「ベルファスト」公開記念・過去レビュー再録




1972年、北アイルランド・デリー市。少数派カトリック住民が、弾圧撤廃を求めてデモ行進を行おうと計画。指揮者であるアイバン・クーパー議員はデモ鎮圧を予告した英軍との衝突を避けるため行進ルートを細かに検討する。そして1月30日行進当日…議員の思慮も、英軍パラシュート部隊が理由もなくデモ隊に発砲したことで水泡に帰した。子供を含む住民14人が死亡。そのうちただの1人も武器は所持していなかった。



「ブラディ・サンデー」。

血の日曜日、というワードでググると、まぁ世界ではたくさんの虐殺・流血が日曜日に起きたんだねってことがわかります。本作で描くのは、英軍とIRAの対立真っ只中で起きた悲劇で、割と有名な事件。ジョン・レノンやU2が曲の題材にしていますからね。あのポール・グリーングラスが監督したTVムービーで、ほぼドキュメンタリーの手法で撮っています。その真に迫った感じは、その後のグリーングラス作品の特徴にもなっていますよね。とにかく酷い話だなぁ…しか言えません。アイルランドの歴史に興味があれば、観る価値あり。
てぃだ

てぃだの感想・評価

3.0
「血の日曜日事件」

北アイルランド闘争は
よく映画の題材に
なってるイメージだけど
正直未だに関係性については
あんまり分かってないんだよな自分

後にマット・デイモンの「ボーン」
シリーズの監督となる
ポール・グリーングラスの初期作
これ見てボーンの監督に抜擢した
スタジオすごいわなんか

この頃からドキュメンタリータッチの
作風だったんだな
というか
これで有名になっちゃったから
この後ドキュメントタッチで
映画を作らざるを得なくなった
というのが正しいような気がするが
違うか

余計な情報は挿れずに
淡々と
目撃者の目と同化したカメラを追う
的な冷徹さ

暗転みたいな画面転換が
個人的には結構苦痛で
なんでこんな演出にしたんだろ
と思ったら
これ元々TV映画だったらしく
あぁなんだそれでか
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