数少ない自転車映画にまた一つ未知の作品が現れた。実在したトラックチャンプ•グレアムオブリーの伝説が開幕する。ロードレース観戦を趣味にする自分にトラックは畑違いだがアワーレコード過去のチャンプの名にはロードレーサーが数多く登場し身近にしてくれた。現在のレコードホルダーもフィリッポガンナとトラックも兼ねるロードレーサーで彼のレコードはリアルタイムで見た。
正直地味や自転車ファン以外には刺さらないと思うし演出が平凡で特にトラックでのスピード感の演出が学芸会並に凡庸音使いも地味で退屈であった。映像の地味さはスコットランドの風景と相まって地味さが強調されてしまう。しかしながらドラマは豊かでグレアムの自作自転車による栄光とそれを良く思わない自転車連盟の対立と挫折精神的病と周囲のバックアップと惹きつけるた。
エコ贔屓は充分承知で映像の退屈さを切り離してベタベタだがストーリーを追って欲しい作品である。協力者の神父のオイルドジャケットの着こなしが激シブだった。