詐欺師ものの割には一向に盛り上がらない。
これはひとえに女性が詐欺師のため、色気だの泣きだの手口がせこいことにある。
そして軽快さがない。
こういう詐欺ものは騙す快感がないと白けてしまう。
ただその中でもシガニー・ウィーバーはやはり貫禄が違う。冷徹な女でありながらもセクシーなコメディ担当。
シガニーが出ているシーンは退屈することはない。
おかしいのはハックマンの使い方。役柄とはいえこんなボケた爺さんなら別に誰でもよい。
最後もこの手のお決まりのほのぼのモードにすり替わり。
「スティング」然りな詐欺ものは、最後こそ痛快にしないと作品が締まらないよい例。