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ニッポン無責任時代のSIのレビュー・感想・評価

ニッポン無責任時代(1962年製作の映画)
5.0
2020.8.6
自宅PCにて鑑賞

クレイジーキャッツ植木等無双。青島幸男の作詞もキレている。
東宝の企画部に田波靖男という喜劇脚本家がいたのも幸いした。
名作過ぎていう事がない。猛烈に働けと言われていた当時のサラリーマンの苦労を鑑みるに、抜群に時代性があっただろう。
昔の喜劇は社会性があって本当に面白い。

いまの時代にもかなりそぐっていると思われる。
歌えて声が良くて色男で、、、今だとどんな役者がありうるのだろう。

以下あらすじ。
正体不明の無責任男・平均(たいら ひとし)(植木等)は、バーで太平洋酒が乗っ取られそうな話をたまたま聞くと、全く知らない仲であった太平洋酒社長・氏家勇作に「太平洋酒を乗っ取ろうとする者がいる」とコネをつけ、太平洋酒の総務部にするりと入社した。そして均に任された仕事は、大株主の富山社長を買収する事。早速富山に会い、小切手1つで見事に成功し、係長に出世。ところがバーの女・京子から「黒田物産の黒田有人社長が富山から株を買った」と知らされる。それもそのはず、乗っ取り屋として知られる黒田は山海食品社長・大島良介を後ろ盾にしていたのだ。かくて富山に裏切られた均はクビになるが、バーで出会った黒田に気に入られ、再び太平洋酒に復帰、部長となった。やがて太平洋酒はビールを売る事となり、均は北海物産の石狩熊五郎社長とのホップ売買契約を任される。均は一週間にわたるお色気攻撃で契約する事に成功するが、黒田に「お色気など言語道断」と叱られ、会社の金を使い込んだと責められて又クビに。ならばとばかり均は会社を去るが、氏家前社長の息子・孝作と偶然出会う。孝作は大島社長の娘・洋子と駆け落ちをしていたのだ。一方娘のゆくえを心配した大島に、均は「娘の居場所を教えるから、氏家を復帰させろ」と要求。その結果、氏家は太平洋酒の社長に復帰を果たすが、その代償として均は、太平洋酒の実質的な支配者となった大島から放逐されてしまう。
1年後、孝作と洋子の結婚式に主賓の社長として現れたのは平均であった。
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