nyako

野獣死すべしのnyakoのレビュー・感想・評価

野獣死すべし(1980年製作の映画)
3.5
ナポリの港町の街並み美しく風情あり。
ルチオ・フルチのギャング映画。
『野獣死すべし』と来たら…
邦画なら優作さん、
フランス映画ならシャブロル監督、
そしてイタリア映画ならフルチ監督!
(原題はもちろん違うから勝手に邦題なやつ)+シャブロルの方はほんと。

密輸組織のいざこざから抗争に発展。
兄を殺された主人公は復讐を誓うも、逆に返り討ちに遭い、妻子を拉致されてしまう。

登場人物がほぼ口髭、M字かU字型のデコのおじさん。そして次から次へと出てくるので、もうほんとに見分けるのが大変。

崖から落ちる人はいつものマネキンさんじゃなくて、ほんとに人に見えるあたりに妙に感嘆させられたり…スタントマンかな?
(『ザ・サイキック』『マッキラー』ではマネキンだった。今作でもトリックとしてゴム人形が出てくる場面があってそれもまた面白い)
キオスクみたいとこのシャッターガラガラ開いて、いきなり銃でどすんのシーンがお気に入り。

他のギャング映画とおそらく一線画してるのは、被弾した人の残虐描写。
喉ぱん!腹ぱん!頭ぱん!
あと溶岩?でふつふつ煮えたぎってる沼に落ちた人が黒焦げで打ち上がった姿がゾンビっぽかったりして表現がユニーク。
人質にされた奥さまはかなりサディスティックに蹂躙されててちょっと目がてんになった。。

他のイタリアのギャングものは詳しくないのでわからないけど、これがフルチ流のマフィアものなら面白い。
nyako

nyako