ヒトミはさくっと語る

縞模様のパジャマの少年のヒトミはさくっと語るのレビュー・感想・評価

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)
3.9
主人公ブルーノ8歳
夢は探検家。
親にコッソリ〜出かける、
行っちゃお🏃‍➡️
私も昔は探検大好き。
母にはよく
「うちの子来てませんか〜」
と心配かけたな💨

まさかね、
まさかあんな場所に
子供が行ってるとは。
ママもこんな近くにあるなんて
パパから知らされてなかった。
黒煙と異臭の正体も…🌫️

パパすら日に日に何か変、
両親の夫婦喧嘩も増える、
ママも日に日に元気がない、
どうしたんだろ…と思う。
家を出入りしてたユダヤ人の
お爺さんもパパの部下も
ある時から突然来なくなる。
祖父はピンピンしてるのに
祖母は引っ越してから
一度も会ってない、
具合悪い→爆撃で死亡?……ん?

日に日に立ち込める
不穏な空気…
誰もあれこれ話さない😓
何かしら思ってる感じてる。
ブルーノも何かやだな…
と思っている。
観客はみんな知っている🤦🏻

ついにこの屋敷内にまで
例の黒煙と異臭が
染みついてしまったのだろうか…


見終わった直後、
ショック過ぎて 
言葉がない。
時間が経つ毎に、
あれはまるでホラーだ
とさえ感じる。

ユダヤ人収容所で亡くなった
多くの浮かばれない魂の怨念、
まるで彼らの声なき復讐のよう。

あるドイツ人家族が受けた報い。
彼らに個人的な罪はないかも知れない。
しかし早かれ遅かれこの家族の
行く末を察することができる。

何ともやるせない気持ちになる。


父の出世で引っ越し、
人間関係生活環境の変化
それだけでも充分ストレス。
おまけに父の仕事関係の
人間が頻繁に出入りし、
益々仕事人間になり変わりゆく父。
両親イライラ喧嘩絶えない。
幾ら裕福な暮らしでも
子供にとって仕事お金の話は
そこ1の話ではない。
滅びれば人も離れ
無関心になる世の中。
戦争してないこの日本でさえ、
いつの世も犠牲になるは
弱い立場の人間。
子供というわけである。

これは戦争やホロコーストという
ジャンルに収まらない。
非常に深い意味を持つものであり、
あらゆる観点から見ることができる。


キツイ内容ではあるが、
それでも特に小さいお子さん〜
思春期頃のお父さんお母さんには
是非観てほしいと感じた。