最悪エンドと聞いてたけど予想を超えた最悪だった。
ユダヤ人強制収量所の付近に越してきた一家の話。豊かな暮らしの一家の側で働くユダヤ人。最初、パヴェルの演技がうますぎて胸がぎゅうっとなった。ずっと怯えてて涙ぐんでいて、そうだよね、怖いよねって。
おそらくブルーノが接した初めてのユダヤ人だったため、彼が差別なくコミュニケーションできたのだろう。
当時の情報操作や教育(もはや洗脳)の描写もリアルだった。
強制収容所には娯楽があるとされ(ドイツ側の民衆の反発を防ぐため?)、ユダヤ人は悪と教え込まれる。
ブルーノは今までユダヤ人に接してこなかったからこそ自分との違いに違和感を感じていたのだろう。
無垢で好奇心のある子供は怖い。
独裁政治のなかで、正しさは歪められていく。犠牲となったユダヤ人のことを考えるとずっと苦しい。世界史を学ぶ者に限らず観て欲しいなあと思った。
ナチス関連の映画は英語ではないことも多いので少し英語がわかる身としては見やすかった。
関心領域と合わせて観るとよりドイツ側の豊かさや冷酷さを感じる。
あとルーピン先生なのがなぁ...あぁ...