アヤニタ

縞模様のパジャマの少年のアヤニタのレビュー・感想・評価

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)
3.2
仕事の関係で早朝からスタンバイしなければならず5時起きしたのでずっと後回しにしていたこの映画を観た。

正直心が重くなるから戦争系(特にホロコースト)の映画は避けてきているけど、今年は『関心領域』も観たので、観てみた。
みんなが胸糞という意味も分かる。

毎回すごいと思うのが、ナチス・ドイツで働いてユダヤ人を虐殺している人にも後ろめたい気持ちがあったこと、その家族は虐殺の事実をまず知らされておらず知ると後悔すること、でも自分達の豊かな暮らしの裏で何が起きているかは知ろうとはしないこと(知らなければ今までと同じく何も知らずに生きていけた?)。
逆に、ふんわりと「ユダヤ人は悪だそうだ」という情報だけでバンバン人を殺したり迫害したり奴隷として扱えることがすごいよ。

ラストは胸が苦しくなるけど、ユダヤ人が意味もなく何十万人も殺されたことを考えたら、何も言えない。
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