爆裂BOX

ブラッド・エンジェルの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ブラッド・エンジェル(2006年製作の映画)
3.7
催淫剤の密売を企むクインとリックは、仕入れ先のメキシコから帰る途中に"悪魔の巣"という名のストリップ小屋に薬の効果を試そうと立ち寄る。だが、突如店のストリッパーたちが悪鬼と化し…というストーリー。
ボンクラ二人がメキシコから仕入れた催淫剤の効き目を試すため道端のストリップバーに立ち寄るがそこはおぞましいグールの巣窟だった!というヴァンパイアをグールに置き換えただけの「フロム・ダスク・ティル・ドーン」のパクリです。監督は「悪魔のいけにえ3」や「パンプキンヘッド2」、「パペット・マスター」の4と5等ホラー映画の続編ばかり手掛けてたベテランジェフ・バー。
話の展開が速くすぐにバーでのバトルに突入します。「フロム・ダスク~」程派手ではないですが、盛り上がりを見せてくれます。何よりホラーファンとしてはゾンビのケン・フォリーがグール相手にショットガンをぶっ放し、日本刀を振り回してくれるので盛り上がらないわけにはいきません。ケリー・フーの二丁拳銃撃ちまくりアクションも良かったです。
中盤からは会話シーンが多く合間に挟まれる戦闘もイマイチ盛り上がらずちょっとダレます。フォリーと主人公の映画オタククイン(最近見ないうちに結構太ったデヴォン・サワ)の座頭市トークはウケましたが(笑)座頭市役をちゃんと日本人が演じてるのもポイント高い。
モンスタースレイヤーかと思ってたヒロインの意外な正体は面白かったですね。
主人公のクイン結構クズでポンコツな奴だけど、終盤でヒロインとケン・フォリー助けるために立ち上がる展開は熱くて良かったです。と言ってもグールに変化しかけたヒロイン説得して元に戻した後は座って補厘とラスボスの戦い観戦してただけだけど(笑)何故かリスが苦手という設定も笑った。
終盤のヒロインとグールの女王とのバトルはカンフー使いまくりで盛り上がりました。ケリー・フーの動きも良かったです。
最後の能天気なオチも気に入りました。この三人で続編作ってくれないかなぁ~。
ベテラン監督が手掛けてるからか何か安定感あって、個人的に見終わってからの満足度は高かったです。
B級ホラーが好きな人、「フロム・ダスク~」の後半部分が好きな人は楽しめる作品だと思います。