全体の救出プロットと未来隔離地域のコンセプトをNY1997からいただき、族の抗争をウォリアーズ風味で、MADMAX的にバイク走らせエクスターミネーター的なヘルメット・火炎放射器軍団を最後に出し、ハマーがネオナチ宜しくな扮装で暴れるディストピアのパッチワーク。しかしなぜかオリジナリティを感じてしまうのは、そこそこ多いいキャラクターの陰謀劇や、正義のはずのハマーが実は一番の非情な極悪野郎という無茶設定と女で崩れる族の脆さ笑。誰も最終的に得しない頭悪い脚本はカタストロフな本末転倒劇で、その後のパート2がどうなるかどうでもいいけど逆に気になる。凝った廃墟地帯のロケも雰囲気ではあるが、どう見ても1990年設定に最後まで見えないショボさはついて回る。族のにらみ合いで現場ドラム担当や、ギンティ以上に冷酷にショットガンで殺していくハマーのグラサン風体など、後のMAD MAX FURY ROADの現場ギター担当やシュワのターミネーターの雰囲気に影響しているようにも見える。