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ロルカ、暗殺の丘のmhのレビュー・感想・評価

ロルカ、暗殺の丘(1997年製作の映画)
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ジプシーをルーツに持つスペインの詩人、フェデリコ・ガルシーア・ロルカを題材にしたエンタメサスペンス。
スペイン内戦によって、プエルトリコに移住した主人公が、グラナダに残ったままなくなった憧れのアーティスト、ロルカをたずね、その死の原因を探る話。
当然のように警察からは目を付けられる。家族友人からはすぐにスペインを出ろと諭される。
フラメンコや闘牛にも絡めているのが効果的。
特にクライマックスは闘牛とのカットバックにしてあって、否応なく盛り上がる。
おおっぴらに政権批判ができないため、敵か味方かもわからないという設定も面白い。
ロルカにアンディガルシアをあててるのは憎いほど適切だった。
作中ではさらっと触れるに留まっていたけど、フランコ政権=ファシズムなので、彼らのいちばんの敵はコミュニスト。ジプシーでアーティストなら、ご時世的にまあ間違いなくコミュニストであろうこともくみ取れる。
ダリとも交流があったとのことなので、ロルカも登場する「天才画家ダリ 愛と激情の青春」も見てみよう。
面白かった。
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