第二次大戦の終戦間際に、東京から富山の田舎へきた小学生の主人公。
成績と腕力でクラスを支配していた級長に心底気に入られるが、一転して学校では、冷たい態度を取られることに戸惑う。
以下ネタバレ気味
主人公に寄り添う者や、東京モンと疎外する者、状況次第で態度が急変する者など、混沌とした人間関係にいる中、副級長がクラスに復帰する。
副級長は、級長の暴力的な支配に対抗するため、水面下で仲間を集い、級長に対するクーデターは成功するが、主人公のなかに罪悪感が残る。
終戦に安堵した担任の教師が帰還兵のリンチに遭うのを目撃した主人公は、急遽東京へ戻ることになる。
主人公は汽車の中で、級長と心では繋がっていたことを知る。