少年時代の作品情報・感想・評価

少年時代1990年製作の映画)

製作国:

上映時間:117分

ジャンル:

3.7

「少年時代」に投稿された感想・評価

無

無の感想・評価

5.0
世界よこれが日本のエモいだ!
※以下ネタバレあり。


戦時中、東京から富山の田舎に疎開してきた進二が列車から降り立つ場面から物語は始まる。
都会から来た進二の語る冒険譚や少年雑誌を目当てにしたガキ大将の大原とすぐに親しくなるが、大原の横暴さを良く思わない他の少年たちとの板ばさみになり、進二はついに対抗する少年の軍門に降ってしまう。
その後も大原に対するいじめは続くが、東京から送られてきた荷物を隣町まで取りに行った進二が不良少年たちにリンチに遭う危機である事を知った大原が助けに行き、その時に二人で写真館で記念撮影をする。
終戦を迎え命の危険が無くなった進二は実家に帰ることになり大原の家に挨拶に行くが弟の世話をしていた彼とはすれ違い、会えずじまいで自分の宝物のバックルを置きそっと立ち去る…
始まりも列車で、お終いも列車で、美しく迎えるラストシーンがさわやかな夏の終わりを告げるようで良い。

政治的な含みのある映画だという人もいるが、この作品の本質は少年同士の恋とも友情ともつかない感情、淡い思い出を絶妙なラインで描いた「少年時代」の話だと思う。
百戦錬磨の媚びたような子役を起用せず、少年たちの演技が素人っぽいのが逆に新鮮で生き生きとした瑞々しさを引き出している。
篠田正浩の作品に登場する昭和のノスタルジックでセンチメンタルな世界観が好きだけどこれは文句なしの満点。
コマツ

コマツの感想・評価

4.5
めっちゃ久しぶりに ガキ大将と弱々しい主人公 エンディングの少年時代が神
油屋

油屋の感想・評価

-
藤子不二雄の漫画は大好きだった。封切られてすぐに見た。漫画よりもやわらかい感じだなと思った事を覚えています。
そして28年ぶりに見たが、色褪せない素晴らしい映画です。
ラストシーンは井上陽水の歌が盛り上げてくれたけれど、漫画を読んだ時のラストシーンは風の音が聞こえました。
ヒルコ

ヒルコの感想・評価

2.8
すごくないですか?それまでのあの鬱蒼とした田舎での胸糞悪い人間関係を、最後のダッシュと学帽と写真、そしてあの井上陽水の歌でものすごい良いもの見た気持ちにさせられちゃう。私も田舎者として思うのが、都会っ子(東京もん)は田舎来たらダメ。知識と理性で純粋培養させられた都会っ子に、腕力とズル賢さで群を仕切ってる田舎暮らしは、想像を絶すると思います。筒井康隆が「貧乏百姓」と言いずっと田舎を嫌うのは、こんな生活では仕方ないことです。が、田舎側からの疎開っ子の嫌なやつぶりを描いた映画も見てみたいものですね。
ブックオフで分厚いマンガを買ってみたらなかなか面白くて映画もみてみました。
マンガ自体は40年も前。この映画も約30年前かあ。

映画だけだとすごくもの足りない。盛り上がりにかけるっていうか。
すごく淡々と進む。急というか。
国は戦争してるのにそれと関係のないように田舎のクラスの勢力図がおもしろい人間ドラマだったりするんですが、
映画だとそれがなんかあんま面白くない。。
なんかただのいじめ模様だけにも見えかねない。

変に戦争について考えさせられるとか胸が苦しくなるとかは主題のそれとは違い、
戦争についてのことだけで別にこの映画で言うことじゃない気がした。
軸がぶれるっていうか。
残念。マンガまた読も。
東京の恵まれた家庭に育ったシンジ。
疎開先でガキ大将のタケシと出会う。

全然違う環境で育った二人だから、やっぱりいろいろと衝突がある。衝突といっても、大人の私たちから見れば彼らが何を思っているのか、何をしたいのか、よくわかるわけですが、経験や語彙の少ない彼ら少年たちはそれがわからず、なんと言っていいのかわからないような感情で、ただ溢れているだけなのです。

つまり
本当は初めから二人は仲がよかった。



タケシは学校で暴力を振るってはいたが、家は貧しくて、よく妹の世話をしていた。

だから、疎開が終わって、いよいよシンジが東京に戻るというとき。シンジがタケシに別れを言いに来た時も、タケシは妹の世話をしていて会えなかった。

それで駅で
みんなに見送られながら、
シンジが汽車に乗って。
車窓から
ふと外みると、
向こうのほうからタケシが走ってきて。

互いに手をふって、一生懸命に名前を呼び合うのだけれど、そこで井上陽水の『少年時代』が流れる。


田舎の風景。

タケシは線路の上で
片手をまっすぐに挙げて、

汽車がトンネルに入って、

タケシの姿が見えなくなって、

そこで映画が終わるわけです。


言葉を知らない、この切なすぎる少年たちの別れに、井上陽水の『少年時代』がばっちりはまっていて、思い出すだけでも鳥肌が立ちます。


余談ですが、
この映画は、『そこのみにて光輝く』の呉美穂監督が、映画監督を目指すきっかけにもなった映画とのことです。何かのインタビューでそう答えてました。

あと、映画全体としては、
不自然なほどにセピア色が強調されていて、それもまた雰囲気を醸成しているひとつなのかと思います。


必見。


製作:1990年
監督:篠田正浩
Rrri

Rrriの感想・評価

3.7
学校の授業で鑑賞。現在とは違う子供の世界観があった。最後のシーンはなぜかウルっときた。
長根山

長根山の感想・評価

3.6
ただただ、井上陽水の少年時代を聞きたくみるけどよいね

小学校の時の権力やら、をおもいだす
走馬

走馬の感想・評価

3.9
個人的にこの映画は、反戦と村社会という2つの大きなテーマを持って作られたように思った。
戦中・戦後の軍国主義思想とその中で子どもたちを熱くさせた文学、東京から疎開してきた子どもを「東京モン」という言葉を使っていじめる地元の子どもたち。
色々な要素があって、この映画の中の子どもたちが出来ている、ということがよくわかる。
主人公の進一は日本人らしい性格で、どっち付かずだが優しく、自分なりの方法で居場所を見つけるところに共感を覚えた。
昭和19年の戦況悪くなる時代、東京から富山に疎開した進二を中心に描いた物語であり、最初は進二を苛めていた武なる少年との交流部分は良い。
特に、二人で写真館で写真を撮ってもらう場面、そのセピア色の写真には心動かされる。

しかし、全体的に、集団イジメ的な描写があり、特に後半に入ってから武を集団暴行する場面は嫌な感じ。

時代を良く反映させて作られている映画ではあるが、イジメ映画は観ていて楽しくない。

井上陽水の歌も良いが、やはり残念な映画である。
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