少年時代の作品情報・感想・評価

少年時代1990年製作の映画)

製作国:

上映時間:117分

ジャンル:

3.7

「少年時代」に投稿された感想・評価

昭和19年の戦況悪くなる時代、東京から富山に疎開した進二を中心に描いた物語であり、最初は進二を苛めていた武なる少年との交流部分は良い。
特に、二人で写真館で写真を撮ってもらう場面、そのセピア色の写真には心動かされる。

しかし、全体的に、集団イジメ的な描写があり、特に後半に入ってから武を集団暴行する場面などには嫌悪感を覚える。

時代を良く反映させて作られている映画ではあるが、イジメ映画は観ていて楽しくない。

井上陽水の歌も良いが、やはり残念な映画である。
日本の四季折々の美しさを丁寧に映像を観してくれる編集に感動!

疎開先で馴染めず疎外感と孤独の中ガキ大将武の独裁政治に耐えながらも自分のポジションを確立していく進二。
学校では怖い武だが普段は漢気ある優しいギャップに振り回される中友情を深めるが武の独裁の終わりと同じように壊れかけていく友情も切なく儚い演出がいい!最後のエンディングが際立つ!

子供の中にも縦社会のルールや実力主義や策略家による下剋上があり少年時代も真剣に生きている事を思い出させてくれる映画です!
放映当時、小学生の頃、漫画原作と共に映画も観た。戦争、疎開先の田舎を背景に描かれる少年時代。今後も間違いなく語り継がれる名作!
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

2.0
2016/7/5鑑賞(鑑賞メーターより転載)
世間的には評価が高いので言い出し辛いところだが、本当にいいのかなあこれ。田舎に疎開した少年のまわりで起こる子供たちの小さな上下関係の入れ替わり、しかもガキ大将を逆にいじめる側に...ガキ大将側の主人公と一緒にいる時とは全く異なる表の顔とか、それを貶めた相手の陰湿さとか、仲良さそうに見えて肝心なところで助けないチキンの主人公とか、結局田舎に来てもやってることは無慈悲な戦争じゃないか。最後無理やり感動的な映像構成と井上陽水の名曲でかぶされて「ごまかされた」感が強く、個人的に全く納得のいかない一本だった。
都会から疎開してきた少年と田舎の少年たちの戦争。
原作は藤子不二雄Aの少年時代。

子供だって学校と家で使い分ける顔があって、悪意や妬みや征服欲、いろんな事を考えている。
それはいつか大人になるために大切なものなのに、みんなそんな時期があったはずなのに、大人になるとそんな事忘れてしまう。
そして子供はみな純粋で、子供がやったことだから、で全てを済ませようとする。

全体的に黄みがかった映像が郷愁って感じですごく心地いい、夏に観てよかった。

このレビューはネタバレを含みます

田舎者てのは子どもの時から根性が悪いというのをまざまざと見せられ終始イライラするも最後の井上陽水が全てを持って行った。
大人になると子供時代の事は良かった思い出だけが残っていき、
いじめやら何やら悪い事をした思い出等どんどん忘れていき、
子供の時は純粋だったなぁとか思ってしまう事もあったりしますが

この映画を観て子供ってのは純粋ではなく、子供の中にも社会は存在していて
強い者が上に立ち弱い者はそれに従いそれに従わないものは徹底的に
いじめたり従わせるという残酷な生き物なんだと思い出させてもらいました。実際自分の幼少期とか思い出してみると残酷な事も結構してました。

主人公の進二とガキ大将でいじめっこの武との友情も本当はいじめたりしたくないのに立場や何やらでいじめちゃったりっていう子供としての不安定な心情みたいのもすごく良かったです。
富山の風景・四季もすごくきれいでした。

そして、ラストシーンは井上陽水の少年時代がもうバッチリ合っていて
あのシーンで泣かない人なんているんですかね。

8月で夏でこの時期に観るにはベストマッチな作品でした。
戦時下の昭和19年に富山に疎開した東京の少年と地元の少年の友情と葛藤を描いた物語。原作既読。

少年時代の微妙な力関係の変化が如実に表れて、力で押さえつける者が力によってひっくり返される。

イジメが浄化されるようなノスタルジーが溢れるラストのエンディング曲に感銘を受ける。
Moeka

Moekaの感想・評価

3.8
小さい頃にみて忘れられなくなった作品のひとつ。映画のすごさに触れられた作品のひとつでもあるかもしれない。戦争中を生き抜く少年たち、どんな時代でもあるちびっこたちの格差社会、ジャイアンどんなのび太みたいな友情。みんながきんちょで、純粋で、荒々しくて、そして一生忘れられない思い出がここにある。井上陽水のエンディングが心にしみる。経験したことはなくとも、忘れられない作品になる。
少年時代ていじめが必ずあると思う。そのとき自分はどんな立場だったんだろうと思い出しながら観てた。

井上陽水のEDが切なくなる。