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神聖なる一族24人の娘たちのGOROTUKIのレビュー・感想・評価

神聖なる一族24人の娘たち(2012年製作の映画)
3.8
世界宗教信者ランキング
1位.キリスト教(世界人口の約32%)
2位.イスラム教(世界人口の約23%)
3位.ヒンドゥー教(世界人口の約15%)
4位.仏教(世界人口の約7%)
だという。
そんな本作の
ロシアのヴォルガ川やカマ川沿岸に伝統的に居住しているウラル語族系民族。
通称マリ人は、ロシア連邦の中で、500年にわたって独自の文化と言語を保ってきた少数民族だ。
「マリ」という語には、《夫、男》という意味があるそうである。
その大多数がマリ・エル共和国に居住しており、タタールスタン共和国やバシコルトスタン共和国にも多く住んでいる。
そしてマリ人は伝統的に、人間と自然とが密接に繋がっていると考える自然崇拝を行ってきた。最上位におかれているのは天界に住む大白神とされ、その下に火の神や風の神もいる。毎年、夏になると聖なる森に多くの信仰者が集まり、大礼拝祭が開かれる
キリスト教とは違う多神信仰を500年ぐらい
守ってきたのだ!凄い!

では感想
本編の内容は
全て”O”(”オ”)から始まる名前の
24人の娘たちの小話…否!
原案・脚本のデニス・オソーキン曰く、
「全ての物語は、僕がヴォルガ川の中流域で実際に見たり聞いたりしたことや、今でも行われているマリ人の慣習。」
正に説話なのである。
これを実話とするか?虚構とするか?
難しいところですが
ユーモラスなら自身は良い!^ ^
そんな
24篇の中で自身がオススメしたいのは
冒頭から5人目「風の娘オナルチャ」の話
短篇映画だったら5.0スコアを出したに違いないぐらい完璧な出来でした!
それも
ロシアの新たな鬼才
アレクセイ・フェドルチェンコ監督の
手腕でしょう!
次回作も期待は膨らみます!

そんなこんなで
「生」と「性」と「聖」が紡ぎ出す
民俗的なエピソード集は
柳田國男著
「遠野物語」に似ていおり
民俗学を学んだような一本でしたヨ!^ ^
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