ミシンそば

血みどろの入江のミシンそばのレビュー・感想・評価

血みどろの入江(1970年製作の映画)
3.3
スプラッター、スラッシャーと言ったジャンルが完全に確立し切る前の作品なので、それらの作品に比べるとバトルロイヤル要素がむちゃくちゃ強い。
殺人鬼だからって無敵じゃなく、殺し殺され、入江に関わる以上無関係でも無垢でもいられない地獄。

こう言うジャンルでセックスを始めとしたパリピ的な行動はあまりにも分かりやすい死亡フラグで、豪快に全裸で泳ぐ姉ちゃんが分かりやすく最初に死ぬが、そのまま姉ちゃんの連れもろとも大虐殺に展開する流れにはちょっと戸惑った。

ゴア描写は70年代的なわざとらしさはあるんだけどまぁよく作った方なんじゃないだろうか。
何にせよ、無敵の殺人鬼が最後の最後まで誰にも殺せない怪物であり続けてくれる、そんなスラッシャーに慣れ過ぎた自分には逆に新鮮に感じられさえした。