23年の沈黙を破り再び起こった殺人事件を元にディープに淡々と描かれたサスペンス作品。
ある日13歳の少女が失踪してしまう。後日麦畑で発見されたのは少女の自転車だけ。
23年前も同様な事件が起きており、周囲には異様な空気が漂ってしまう。その少女はレイプされ殺害されており、過去の事件との接点を確信した元警察官のクリシャンが捜査に名乗りでる。
群像劇の如く様々な人が交差し物語が淡々と進行していきますが、異様な空気感が不気味さを醸し出してます。
内容はディープながらも直接的な描写は避けており、その分ひと味違ったカメラワークがキャストの心理描写を後押ししています。
少女殺人・児童ポルノ・レイプなど重いテーマを題材にした作品ですので、好みは別れるのではないかと思います。
サラリと観るには勿体無く、細かい部分まで注意して観るとなかなかの秀作だという事に気づかされる。
それにしても世の中様々な人間がいますが、異常者の思いつく事には全く共感できませんね。