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アナザー プラネットのMasatakaのレビュー・感想・評価

アナザー プラネット(2011年製作の映画)
4.3
ドラマ版レビューの方に「The OA」のことを書いたので、「アナザープラネット」についても書いてみようと思った。

あらすじは、秀才で将来有望な女性が、車の運転中、空に謎の惑星があることに気を取られ、交通事故を起こし妊婦と子どもを死なせてしまう。刑期を終え、その妊婦の元夫を訪ねるが、自分が交通事故を起こしたということを隠して交流してしまう。というもの。

SF要素があるが、科学的な云々は全くなく、「もう一つの地球」という設定は、メタファーの効果を持つのみで、ストーリーは主人公の贖罪をテーマに進んでいく。登場人物も舞台も少ないため(なんと監督の実家を使用したという)、明らかに低予算で作られた映画ながら、あまりそれを感じさせないミニマルな作りになっている。そして、ラストは何とも言えない余韻を残す。解釈は観る人次第で幾らでも可能だ。

主演のブリット・マーリングの憂いのある美しさも本作の魅力だが、彼女はこの映画の共同脚本を担当している。同じくブリット・マーリング主演のNetflixのドラマThe OAもおすすめです。
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