生きることと死ぬことへの不安が静かだけれど激しく描かれている。死や老いによって、舞台は春夏なのに秋や冬の雰囲気。
リブ・ウルマンの独白の場面が圧巻で、恐怖が痛いほど伝わってくる。
マリヤとエニーが鏡…
先月パニック受けて
メンタルもやられて
やっと回復できた時に久しぶりに鑑賞
昔観た時はあまり理解できなかったが、
メンタルヘルス不調後の鑑賞のおかげで
理解できてよかった。。。
主人公の狂気じみた演…
このレビューはネタバレを含みます
覗き込む眼差しは自分を見ていたの?それとも救い?抑圧されたエニーの分身、母性に対する嫌悪のような精神病患者マリア。トーマスの中に見つけた父性と愛情、もしかしたらその愛情は危うい倒錯したものなのかも。…
>>続きを読む精神科医の女性が精神を病む。
掘り返されるトラウマ、自身の内にある痛みを夢現の演出で表現する心理的ホラーが面白い。
この映画が問い、語る"実在(自分の中にいるもう一人の自分)"は恐らくフロイトの心…
自分の中のベルイマン像が壊れていく。
向かい合って、顔と顔を合わせて、という原題の通り、ベルイマン映画で繰り返されてきた顔が嫌気がさすまで強調される。顔を正面から映す、圧迫感が出るくらい近づく。…
映画史上最も論理的に狂気を描いた作品の一つだと思う。
静謐で緻密な、流れるような心理描写、最初の一秒から計算された美しく呪われたショットとライティングによる陰影。
現実と精神が交互に現前し、溶け合…
リヴ・ウルマンの演技に圧倒される二時間でした。
冒頭から終始不穏で、主人公の精神の均衡がだんだんと崩れていく様は痛ましく観ていて辛くなりました。最後愛だのなんだので回復したのはちょっとピンと来なかっ…