主人公ペルハンの祖母がジプシーの首領アーメドの息子の病気を呪術で治した見返りとして、ペルハンの脚の悪い妹をイタリアの病院に入れて欲しいと提案。
(脚は呪術では治せないのだろうかとちょっと思った、、)
ペルハンは妹の脚を治す為、結婚を誓った恋人と祖母を残してイタリアへと旅立っていくのであったが果たして、、
割とありがちな本筋ではあるけれど、全編通して奏でられるジプシーソングと、マニアックなペット(今度は七面鳥!)、なぜか超能力が使えたり、ダンボールで逃亡したりと、ならではの要素は忘れない。
そわそわ、じんわり、静かに胸をグサリと突き刺すようなストーリー。
ドタバタ度は他の作品よりも控え目な分、ドラマ部分を強化して描いたという印象。
イタリアに向かう車中で妹にだけ見える光景は幻想的で美しかった。
そう考えると無意味に見える超能力も必然なのかもしれない??
恐らくそこはツッこんではいけない。。
少し勿体無く感じたのは、ペルハンと妹との関係が雑に見えてしまい、肝心の部分で100%感情移入出来なかったということ。
2時間超えの作品でありながら、どこか物足りなさを感じてしまう始末、、