コマミー

クリスマスに雪が降ればのコマミーのレビュー・感想・評価

クリスマスに雪が降れば(1998年製作の映画)
3.7
【キューピット】


[こんなクリスマス映画を観た🎄2020]

※クリスマス×韓国映画で何か無いかなと思っていたら、「八月のクリスマス」を思い出したのですが、あえてこちらを選びました。割と好きな作品でした。




"子供の頃の恋愛"が大人になってから結婚するまでに至るカップルは、中々巡り会えない。
素敵な運命を長持ちさせるには、相応の努力をするのだろうと思う。

それは、人間が作る事が出来る"数奇な奇跡"なのかもしれない。

今回は、そんな奇跡を雪の降るクリスマスの日に、"謎の子供"との出会いをキッカケに、実現しようとする女性の物語をご紹介しよう。
韓国映画でクリスマス映画を探すのはとても難しく、「八月のクリスマス」しか思い出せなかった自分の記憶の中に、新たな"韓国のクリスマス映画の名作"を発掘してしまったのかもしれない。

主人公は幼稚園の先生をしている"ソンヒ"。とても純粋な性格で、彼女はアメリカに越してしまい離れ離れになってしまった初恋の人"スアン"の事が忘れられない。子供の頃に交わした"ある約束"がよぎり、その約束の年が来るとスアンが帰ってくる。だが彼は既に婚約者がいた。その女性はバイオリニストで、性悪い。そんな迷える状況の中、自分の事をママだと語る謎の少年"チャムナ"が付き纏うようになる。

"ファンタジーラブストーリー"的な要素を持っている本作は、まず本当に全体的に良いお話なのである。恋路に悩むソンヒと"ユジョン(性悪バイオリニスト)"とソンヒどちらを取るか悩むスアン、そして二人を結びつけようとする"キューピット的な存在"の少年チャムナ。
3人の思いが交差する度、最初はラブコメ的な要素から始まるのだが、だんだんと"上品なラブストーリー"に変化していくがとても痺れた。後に「冬のソナタ」に出演する"パク・ヨンハ"やソンヒ役の大人な演技と“キム・ヒョンジュ“の喜怒哀楽がしっかりしている演技が、彩りを与えていて良い。

もしクリスマスに本作を見つけたら、試しに手に取ってみてください。

オススメです。
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