このレビューはネタバレを含みます
「プレイタイム」
とにかく映像、これに尽きる。あらすじには「ユロ氏とアメリカ人観光客バーバラの出会い」が印象的なように書かれているが、そこに全く印象を抱かないほど、映像美に魅了される。
画面に映るもの全ての構図が計算され尽くしているような映像かつ灰色を印象的に取り入れているところは、のちのウェス・アンダーソンやピーター・グリーナウェイのような作家性を感じた。
ただ、コメディなのかと思うほど、笑えるようなシーンはないし、後半のレストランのシーンがあまりにも長すぎて、映像を楽しむだけの限界を感じてしまった。映画館で集中してみたらもっと凄そう。
「ぼくの叔父さんの休暇」のレビューにも書いたが、『映像面からするととんでもない傑作』である。