ロアー

パッションのロアーのレビュー・感想・評価

パッション(2003年製作の映画)
2.8
ダニクレ祭12本目。
突然夫を亡くし、娘夫婦の家に身を寄せるおばあちゃんが、家の改装を任されてるダニクレと娘の不倫を知ってしまい、諭そうとするうち自らもダニクレに魅了されてしまう、というお話。

これ、日本のジャケットが微笑みながら抱き合うダニクレとおばあちゃんなので、歳の差純愛ものかと誤解しちゃうけど、そんなじゃなくて結構キツくてエグいお話でした。これ原題が「the mother」なんですけど、マザーとつく映画ことごとしんどい気がする。

大工仕事するダニクレのTシャツ&デニム姿とか良くてですね、珍しいオレンジのTシャツとか着てるのも良きだし、髭はない方が好きだけどちょい長めの髪型とか好きで良きなんですけどね、とにかくこのダニクレはクズでした。

娘(不倫だし旦那とダニクレは友達なのに)と、その母の両方と関係持っちゃうような男なので、そりゃもういくらかっこよくても当然のようにクズまっしぐらでした。

女はいくつになっても女。おばあちゃんだって恋していいじゃない!って思ってる派だけど、こーゆー不健全すぎるのはダメ!おばあちゃんの気持ちも分からなくないけど、母とダニクレの関係を知ってしまった娘の心情もキツすぎるし、娘に嫉妬する母もエグいし辛いが過ぎる!わざと嫌悪感抱かせるように描いてるのかな?とも思うんですが、Hしながら親子ほど歳の離れたおばあちゃんに「よしよし、いい子だ」とか言ってるのも結構きつかったです。

「自分には学がないから〜」とか言って、キラキラ魅力的に見えてる時のダニクレまでて止めておけば良かったかもしれません。最後まで観ちゃうととにかくクズすぎるダニクレでした。

お話自体は登場人物たちの心情をうまく描いてるな〜とは思うんですが、だからこそダメww
因みに「ノッティングヒルの恋人」の監督さんです。
ロアー

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