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グリズリーマンのsawady6のレビュー・感想・評価

グリズリーマン(2005年製作の映画)
4.1
ずっと前からマイリスに入れてたヘルツォーク作品を熊駆除の話題を契機に視聴
グリズリーを信仰していた青年を通して人の感情の可笑しさとある種の強さをさらけ出させる造り
ヘルツォークは何かに病的に執着している人に対して優しいし理解が深い

で、昨今の熊駆除抗議と熊男ティモシーを結び付けられるのかというと全くそんなことは無く、
彼は熊と対面で接しその凶暴さと自然らしさを把握した上で尚も熊との共存を夢見るわけで、イメージ上の熊を用いた抗議とは次元が異なる
彼の行動の賛否はあれど信念を貫いて果てた生き様は羨ましくもあり

ティモシーと熊とで真に絆があったかどうかは判らず仕舞いで、彼が喰われた時は熊との生活の中でもイレギュラな場面であったこともあり熊のみぞ知るといった感じで夢見る余地が少しばかりあるのもニクい
自業自得に近い死を目線を合わせ掘り返すことで人間の生き方とは?までに昇華させた逸品
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