レイチェル

山の焚火のレイチェルのレビュー・感想・評価

山の焚火(1985年製作の映画)
4.5
素晴らしかった…

ここのあらすじが衝撃的。実際観ると美しくて悲しくてやはり衝撃的。

アルプス山麓の広大な自然の中、ほぼ自給自足の暮らしを営む4人家族。厳格な父親、虚弱体質だが優しい母親、教師を目指していた娘、10代半ばの弟。この少年は聾唖者。聞こえない話せない彼は、そのもどかしさからよく癇癪を起こす…

広大で美しい大自然。そこでの閉鎖的な暮らし。この対比が何かを狂わせるのか…

聾唖者の息子を溺愛し、甘やかしてやたらと子供扱いするのが少し気になった。
親としての申し訳なさなのかな。息子は『坊や』と呼ばれている。姉も、祖父母も、彼を『坊や』と呼ぶ。名前は?…

ある事件から家出した少年。弟を心配して様子を見に来た姉。その夜の山の焚き火。抱き合って眠るふたり…

え?

そして悲劇、さらに悲劇、あのあとどうなったのかな…

いつまでも余韻が残る大傑作。
レイチェル

レイチェル