山の焚火の作品情報・感想・評価

「山の焚火」に投稿された感想・評価

櫻

櫻の感想・評価

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街から離れて山岳で暮らすある一家。社会からの断絶と孤立。家族間だけで完結してしまう日常の恐ろしさ。耳が聞こえず口がきけない少年と姉のある意味では自然ともいえる間違えから起こる、悲劇。
(あのラストは何?)

父と少年が顔にシェービングムース?塗り合うシーンが微笑ましくて救いだった。
tjr

tjrの感想・評価

4.8
@yidff
おそろしい傑作。聴覚と声を奪われ孤立した世界に生きる青年は視覚を拡張しようとし(望遠鏡、虫眼鏡、鏡)、仕事に打ち込み(石を積み上げること)、挙句半ば必然的に禁忌を犯す。
「私にとって映画を撮るということは、感覚器官に対する省察を行うことにほかなりません」と監督の言う通り五感へ直接訴えかける演出。また山の斜面にあって内部と外部、穴の底と山の上といった空間の捉えかたが巧みな上彼らの関係を可視化している。冷え切ったラストカットには心底ぞっとする。
山形で他のムーラー作品は「マルセル」「チコレ」「ベルンハルト・ルジンブール」「灰色の領域」「われら山人たち」「緑の山」を観たがfilmarksに登録されていない。神経症的で「カンバセーション…盗聴…」も連想する「灰色の領域」が中でも好き。
アルプスの雄大な自然の中、エリセ並みの崇高さすらあるが、雰囲気も話も禍々しい。

穴を掘って始まり、穴を掘って終わる。大自然に囲まれてはいるものの、斜面という安定を許さぬ地形であり、家族以外の人との関わりは皆無に等しい。そんな孤立した環境の中で「坊や」は耳が聞こえず、家族の会話からも隔離されている。その代わり、見ること、触ること、感じることに感性を注ぐ。いくら耳が聞こえない、呼びかける必要がないからといって「坊や」としか呼ばないのはさすがに可哀想な気もする。牛の脱糞や、夜遅くまでお祈りしてる妻に「聖トマスにも眠らせてやれ」と夫が言ったり、ところどころで緩みどころもしっかりある。

2017/10/8 YIDFF
30

30の感想・評価

3.7
山形国際ドキュメンタリー映画祭2017
共振する身体ーフレディ・ムーラー特集
にて鑑賞

重い要素がたっぷり入ってるのに画が綺麗だから爽やか映画のよう、、、
悪い夢からなかなか覚めれない感じ。
初めての朝、坊やが姉の顔を見て全てを悟る瞬間の音楽がたまらない。
goodbye

goodbyeの感想・評価

4.3
家族という単位だけで完結する美しさ。
年頃の子ども、肉欲がそこに向かっても何ら不思議で無いよ、彼らは悪くない。
山の頂上でふかふかの布団敷いてセックス憧れる。
ちさえ

ちさえの感想・評価

4.7
超好き、、、
鏡ごしに抱き合うところとか、なんでこんなエモいのよ。
ファンタジーぽいとこもあるし、最後なかなかビックリ展開ではあるけど、観終わった後思い出すのはあの大自然。
めちゃめちゃ良かった。

芝刈り機が地面に落下した時のお父さんの「お前マジか」感。


タイトルの焚火(ふんか)は焚き火(たきび)の音読み?それともやっぱり噴火の別字?
のぶ

のぶの感想・評価

4.1
山形国際ドキュメンタリー祭で鑑賞。
淡々と描かれる山岳風景と生活で、「坊や」が少し平穏な生活に水を差して行く。水滴が広がるように最後は荒波へと変わり、何だろ、奇想天外過ぎませんかラスト。良くも悪くも体力を使う映画です。
ほし

ほしの感想・評価

4.5
エリセやタヴィアーニがずっと頭を巡る。今日観た『天竜区奥領家大沢 別所製茶工場』も然り。
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