さりさり

ベンジャミン・バトン 数奇な人生のさりさりのレビュー・感想・評価

3.5
月に一度の「イケオジ鑑賞会」
今回の映画もレビューが難しい~!

80歳の老体で産まれ、徐々に若返っていき、最期は赤ちゃんになってしまう奇妙な体を持った男・ベンジャミンの話。
ベンジャミンを演じるのは、我らがブラッド・ピットです。

人生が逆行しちゃう体なんてあり得ない話なので、すんなり入り込めないのでは?と心配だったんですが、思いの外、見入ってしまいました。

特別な体で生まれてしまったベンジャミンだけれど、もしかしたらこれはそんなに特別なことじゃないんじゃないかな、って思ってしまったんですね。
誰もが抱える、他人にはわからない悩みってあると思う。
それは精神的なこと、体の一部分のこと、持って生まれてしまった体質や病気のこと、あるいは突然発症してしまった障害など、人それぞれ抱えている運命ってあると思う。
そのどうしようもない辛さや苦しみを、この物語は表現してるんじゃないかなって思いました。

どうしようもない運命に逆らえず、愛する人の元から自ら離れてしまったベンジャミン。
哀しかったな。
でもその想いが絶ち切れず、離れていても愛する人の名前を呼んで「おやすみ」と囁く……あのシーンにはやられた。
とてもとても切なかったな。

でもなぁ、さすがにちょっと長すぎた。
前半の老人の部分に時間かけすぎ。
私は後半の子供の部分をもっと観たかったな。
だって “痴呆症になる子供” なんて、早々観られるもんじゃないですよ。
後半パタパタっと話が進んじゃって、そこがちょっと物足りなかったです。

若いブラピは堪能出来たけど、イケオジ度は感じませんでしたね。
オジサンの特殊メイクはしてましたが、あれはあくまでも作り物なので「お~、すごいメイクだな」と思っただけで、惚れ込みはしなかったです。
やはり年季のある本物のシワやシミやハゲ具合を堪能したかったです。
やはり、本物に勝るものはありませんね!!!
はい。笑
さりさり

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