さりさり

聖の青春のさりさりのレビュー・感想・評価

聖の青春(2016年製作の映画)
4.7
魂の棋譜。
棋士・村山 聖の生き様がすごい。
あそこまで魂をかけられるものを持てたなんて、彼はきっと幸せだったと思う。
魂で将棋を指す。
その気迫に心が震えた。

羽生さんを演じた東出くんが、対局の終盤で思わず涙を浮かべていたけど、あれは演技ではなく、本当に泣いたんじゃないかなって思った。
それほどに松山ケンイチさんが演じた聖が圧巻だった。
聖が乗り移ったようだった。

短い生涯を将棋に賭けた村山棋士。
勝つこと、名人になること、それが彼の生きて行く原動力になっていたのかもしれない。

*****

ここのところ、実話モノを3本続けて観たが、どれも素晴らしい作品だった。

「事実は小説よりも奇なり」

真実だからこそ泣ける。
“生きる”って素晴らしいことだなって思った。

*****

(追記)
もう一言、言わせて下さい。
これ、タイトルとジャケ写が悪いです。
これだと何だかお気楽な青春モノみたいじゃないですか。
違います。
魂の将棋物語です。
すごく良かった。
もっともっと広まって欲しい作品です。
さりさり

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