ShunItoh

ベンジャミン・バトン 数奇な人生のShunItohのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

有名なのに観ていなかったシリーズ。
正直ネタにされていたりして馬鹿にしていました。実際に見てみると想像より切なく、胸がときめくようで面白かったです。でもリアルに描くならもっと差別されていたかもしれない。そして、愛する人とずっと一緒にいるんじゃないだろうか。なにより一緒にいてほしかった。

ところでこの映画のテーマはなんだろう。
永遠?時間?人生?
この映画があまりぱっとしないのはテーマがブレてるからではないか。
最後の語りで「川のほとりで暮らす人、雷に打たれる人、音楽が得意な人、アーティスト、泳ぐ人、ボタンに詳しい人、シェイクスピアに詳しい人、母親たち、そしてダンサー」とか言って終わる。なんだか永遠という言葉をたくさん使っておいて、ラストはみんな違ってみんな良いみたいなことで締めくくるのはどうなのかと。走馬灯みたいで素敵だが、メッセージを感じない。すごく良い話だが毒にも薬にもならない。そんな印象を受けた映画だった。
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