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バッド・ガールズの一人旅のレビュー・感想・評価

バッド・ガールズ(1994年製作の映画)
3.0
ジョナサン・カプラン監督作。

『告発の行方』(1988)のジョナサン・カプラン監督が撮ったウエスタンで、訳あり女ガンマンたちの活躍を描きます。

19世紀末のアメリカを舞台にした西部劇です。コロラド州の田舎町で売春宿を営んでいたものの、仲間の娼婦に暴力を振るった大佐を射殺したことから追われる身となったヒロイン:コーディが、宿で共に働いていたアニータ、アイリーン、リリーら3人の娼婦たちと共に新天地オレゴンを目指し逃亡と戦いを繰り広げていく姿を描いたウエスタンです。

『女ガンマン・皆殺しのメロディ』(1971)や『クイック&デッド』(1995)に連なる“女ガンマン”を主人公とした娯楽ウエスタンで、殺人罪で懸賞金が掛けられた元娼婦の女ガンマン4人組が強欲な男どもを相手に男勝りの死闘を繰り広げます。仲間の一人が敵に捕われる→残った者で助けに向かう…を何度も繰り返す単調な作劇ではありますが、女性を蔑視する粗暴な男たちに度胸と射撃テクで果敢に反撃を仕掛けていく女ガンマンたちの勇姿が爽快ですし、荒野で運命を共にするヒロインたちの自立と女性同士の友情でも感じ入らせてくれます。

そして、マデリーン・ストウ、アンディ・マクダウェル、メアリー・スチュアート・マスターソン、ドリュー・バリモアら新旧美人女優が西部に生きる女ガンマンをタフに好演していて、4人それぞれにエピソードを持たせた人物造形もバランスが取れています。
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