米国の南北戦争におけるアンブローズ・ビアスの実体験に基づく(と言われる)原作を映画化したもの。原題は米国内の内戦であるから「Civil War Stories」である。三つの短編映画がビアス自身の口から語られる形で描かれる。現在の合衆国国民の思いはいざ知らず、製作者の南北戦争に対する考えがモチーフと考えて間違いないであろう。興味深い映画である。
世界的な文豪アンブローズ・ビアスの南北戦争に関する短編で有名なやつを三つやってくれたテレビ映画。 ナビゲーター役を務める現代パートが混乱のもとになってる。 ・アンブローズ・ビアスは短編の名手とされている。 ・アンブローズ・ビアスが実際に体験した話。 ・おおまかでも南北戦争のことわかってる。 ・朗読という形で短編を三つ紹介。 このあたりを踏まえてないと、ついていけなくなる内容。 「散兵線」なんて字幕がでてきて思わずググった。 アンブローズ・ビアスは日本であれば芥川龍之介みたいな認識でいいのかね?(実際の芥川龍之介もアンブローズ・ビアスの短編を愛読していたとのこと) ピックアップされたみっつは、 「ある将校」One Kind Of Officer. 「良心の物語」Story Of A Conscience. 「アウル・クリーク橋の出来事」An Occurrence At Owl Creek Bridge. ちなみに、戦争映画の中で地味に有名な「ふくろうの河(1961)」では、 おなじくアンブローズ・ビアスの南北戦争に関連する短編から、 「Chickamauga」「The Mocking-Bird」「An Occurrence at Owl Creek Bridge」の三つを選んでる。 「An Occurrence at Owl Creek Bridge」の違いを比べてみるのも面白いかと思う。「未来世紀ブラジル」の引用元になったほどの鮮烈さ、完成度がこちらにはなかった。 「ふくろうの河」を見てたこともあって、いろいろググれたから面白かったと思い込んでしまったけど、実際は、そこまでのもんでもなかった。