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大怪獣出現のswansongのレビュー・感想・評価

大怪獣出現(1957年製作の映画)
3.7
「大怪獣出現」!
イッパツで映画の内容がわかる"ど"ストレートな邦題がイイですね~。

そしてミニラと芋虫とETのハイブリッドみたいな「メギラ」くんのフォルムが素敵です!

水面をざばぁと割って突然襲いかかってくる「メギラくんチーム」と、怪獣映画ではもうお馴染みの「アメリカンネイビー feat. 天才科学者」チームの攻防戦がテンポよく展開。

ただ悲しいことに、無敗の強豪を相手に真っ向勝負を挑んでくるメギラくんチームの正体は、あの「♪角だせ槍だせ目玉だせえ」の「でんでんむし」のご先祖さま。

動きはノロいわ、爆弾や高熱の○○にはひとたまりもないわ、「世界最強怪獣」のタイトルホルダーらしからぬ"ほどよい強さ"なのでした。(笑)

そしてこの子らもまた、かの怪獣王ゴジラと同じく、水爆実験という人類の身勝手な振るまいによって安らかな眠りから無理やり目覚めさせられた「地層難民」…

RHYMESTER 宇多丸氏がよく言う「この子は悪くないのに!」ですね。(笑)


① 水爆実験 / 放射能汚染

② 怪獣目覚める

③ 怪獣、自己防衛のために人間を殺害
or
③' 怪獣、生命維持のために人間を捕食

④ 人類、近代兵器を駆使して報復を開始

⑤ 両者の攻防戦 (怪獣映画の醍醐味!)

⑥ 激闘の末、人類が怪獣を殲滅

⑦ 遠い目をした科学者のコメント

「我々人類が~~~しなければ、第二・第三の ○○○ が、いつの日か再び…」


こういう映画を人格形成期に浴びるほど観て育つと、「人類」よりもむしろ「怪獣」=「謂われなき迫害を受ける異形の者たち」のほうにシンパシーを覚える、素敵な特異体質のオーナーになれますよ!(笑)
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