菩薩

ストレンジャー/謎のストレンジャーの菩薩のレビュー・感想・評価

3.8
オーソン・ウェルズのクライムサスペンス、反ナチ映画。

ナチの残党狩りに執念を燃やす戦犯委員長が1人の男を意図的に泳がす。そんな彼が訪ねたのはウェルズ扮する元ナチの高官にして収容所の発案者。しかし今は正体を隠し、歴史教師の職に就き、ちょうど判事の娘との結婚を控えていた。もはやナチ再興の野望も潰えていた彼は邪魔者を消すが、そんな彼を委員長の執念と鋭い洞察力をが追い詰めていく、というお話。

自分の身の安泰の為なら、障害となる人物を殺し、犬を殺し、嫁すらも手にかけようとする非道なウェルズ…さすがの迫力。しかも終戦の翌年て事を考えるとなかなか性格が悪い。そんな彼に見事な神の一撃が食らわされるラストは爽快。

最近ネスレのCMに出てるジャック・ブラックがウェルズにしか見えないのは私だけでしょうか。
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