RIO

サボタージュのRIOのレビュー・感想・評価

サボタージュ(1936年製作の映画)
3.8
1930年代ヨーロッパ 第1次世界大戦後の混乱期に反政府活動や破壊工作が行われていた時期

テロリストに使われてるような存在だった映画館を営む夫ヴァーロック
妻の弟スティービーに危険物を持たせた辺りで人として終わっていたヴァーロック
ヒッチコックが映画館の前を灯りを見上げながら横切ってカメオ出演

後半戦 バスの中で肩を仔犬に甘噛みされる+時間に間に合わない+時計の針がくるくる巡り焦ってくる
あり得ない夫にブチ切れた妻の行く末がどうなるのか二転三転するヒッチコックの手腕は素晴らしかった

非道な夫の立ち位置がイマイチ分からなくてサボタージュを調べてたら フランス語サボ*sabot という木靴に由来 労働者が意図的に仕事を遅らせるために自分の木靴で機械の歯車を壊すという行為から派生した 労働者たちの労働条件に抗議する為の主張だった

サボるという言葉は大正時代の日本で流行り自由な精神を象徴する言葉として使い始めたデモクラシーでした
今のようなサボるという言葉とは少しニュアンスは違う

世界中で同じ時期に共通していた社会に対する抵抗なのだと分かるとヒッチコックのサボタージュの意味が見えてくる
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