一人旅

バーグラントの一人旅のレビュー・感想・評価

バーグラント(1992年製作の映画)
4.0
クリス・ウェイラス監督作。

特殊メイクアーティストのクリス・ウェイラスが監督を務めたサイコホラーの隠れた佳作で、謎のホームレスに翻弄される会社員を描きます。

念願叶って中古の一軒家を購入したサラリーマンが、近所を徘徊する謎めいたホームレスによって翻弄されていく様子を描いたサイコホラーで、不気味なホームレスの存在が気になり過ぎるあまり現実と妄想の判別がつかなくなっていく男の不安と恐怖の一部始終を描いています。

全編を通じて妙にコメディタッチな作風が癖になるサイコホラーで、周囲で頻発する連続殺人事件が精神を壊した男の犯行によるものなのか、あるいは男が主張するホームレスの犯行なのかという二者択一の二転三転ミステリーで観客の興味を引き付けつつ、総ての真相が明らかになる衝撃の結末へと突入していきます。

主演のビル・パクストンがホームレスに翻弄される主人公をコメディとシリアスの入り混じった演技で表現していますし、謎めいたホームレスに扮したマーシャル・ベルの怪演も見物となっています。
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