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第十七番のyayuyoのレビュー・感想・評価

第十七番(1932年製作の映画)
3.5
名作映画特集にて。
アルフレッド・ヒッチコック監督初期の作品です。
昨年末、午前十時の映画祭で上映された「めまい」は都合がつかず、
ヒッチコック作品をスクリーンで観る事は半ば諦めていた所だったのでかなり浮き足立ってます!

不気味な空き家というシチュエーション、螺旋階段やドアが効果的に使われ、影の演出が不気味さを増長。
登場人物も全員怪しく、
誰が犯人なのか?
この屋敷の秘密は?
と観客も一気にこの映画の舞台へ心が囚われるのです!

前半の屋敷シーンのじっとりとした不気味な雰囲気から一転、
後半の列車シーンも見ものです。
今見ると、ミニチュアだとすぐにわかりますが、きっと当時は手に汗握るシーンだった事でしょう。

少々間延びというか緩い所もありますが…
それでも、この時代にこれだけの映画を作ったヒッチコック、
改めて素晴らしい監督だったのだなと尊敬の念を抱かずにはいられません。
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