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スタスキー&ハッチの一人旅のレビュー・感想・評価

スタスキー&ハッチ(2004年製作の映画)
3.0
トッド・フィリップス監督作。

1975年から1979年にかけて米ABCで放送され人気を博した往年のテレビシリーズ「刑事スタスキー&ハッチ」を、今や『ジョーカー』(19)で名実ともに一流監督の仲間入りを果たしたトッド・フィリップスが2004年に映画化した日本劇場未公開作品で、ベン・スティラー&オーウェン・ウィルソンが悪党に立ち向かう刑事コンビを好演しています。

堅物のスタスキー刑事と自由奔放なハッチ刑事が上司の命令で急遽コンビを組まされて、巷で暗躍する麻薬組織の陰謀に対峙していく様子を描いたバディ型アクションコメディの痛快作で、対照的な性格のスタスキー&ハッチの凸凹コンビが織りなす掛け合いと騒動をコミカルに活写しつつ、大量の麻薬取引を企む組織のボスとの対決に突入していきます。

コメディが全体の90%、アクションが10%程度で、コメディ重視のポリス物となっていて、スタスキーの愛車:赤のグラン・トリノや情報屋:ハギー・ベアといったオリジナルのTVシリーズに登場したガジェットやキャラクターが再登場していますし、カーペンターズの「愛のプレリュード」など70年代を彩った楽曲が使用されています。

冒頭からエンディングまで頭空っぽのまま楽しめる痛快アクションコメディで、プライベートでも大の仲良しのベン・スティラー&オーウェン・ウィルソンの息の合ったコンビ芸が笑えますし、映画のラストではTVシリーズの主演コンビであるポール・マイケル・グレイザー&デヴィッド・ソウルがカメオ出演しています。
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