momopipi

ミュンヘンのmomopipiのレビュー・感想・評価

ミュンヘン(2005年製作の映画)
5.0
これは暴力をめぐる物語。如何なる理由があろうと、どの立場であろうと、どのような感情があろうと、それこそ誰であろうと‘‘暴力は暴力でしかない’’…それをめぐる物語。

映画では‘‘赤’’がしつこく多用される。これは暴力の先にある‘‘血”の色。
その証拠にある人物が殺されるシーンで、持っていた赤ワインがこぼれ地面に広がる演出がわざわざなされている。これは他ならぬその人物の‘‘血”である。

talib kweliがロンドンで起こった暴動に対し、背景にある社会的構造の問題を原因としつつも、暴力で起こす変革自体は弁護しないと語っていた。その意味を最も映画的に表現した映画の一つだと思う。
ラストで映る‘‘アレ”も当時のアメリカに対する問いかけだと思った。

大傑作です!

ってか、中盤で文法があきらかに狂うシーンがあるけどアレなんすか?誰か教えてください…
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