『I am sam』でも使われていた"Two of Us"で始まるのはちょっとずるい。
期待させつつ、意外と淡々と話は進む。人の死について、地球上の歴史に比べればちっぽけなもの。所詮は、出会って別れるまでのわずかな時間。その中で、劇的なことが起きてお涙頂戴的な展開なんて見たくない。
だから、ヒロシがいてよかった。人があっけなく死ぬことについてと、その中で生まれる愛についてを柔らかく考えることができた。
正直最後まで、心を揺さぶられるような場面はなかったのだけど、エンドロールが流れて涙が止まらなくなった。
ある人が死んだとしても、その人は記憶の中で生きている。
イーノックが笑った事で、色々な感情がこみ上げてきて泣いてしまった。
そうだよなぁと強い共感を得てしまったのだと思う。うまく説明できないけれど、あんまりそこは説明しなくてもいいとも思う。