かなごろう

永遠の僕たちのかなごろうのレビュー・感想・評価

永遠の僕たち(2011年製作の映画)
3.7
学生のころに一度観て、ミアワシコウスカのファッションと秋の街景色がとてもすてきだと思った映画。
もう一度見ようと思いつづけて、いい季節になったので改めてまた観ました。

とても美しい映画で、映像も関係性も生と死に対しても、透きとおるような無垢さで映し出されているなあと思う。

重くないけどチープじゃない。最後のイーノックの表情を見ると、亡くなった人を思い出すときって、悲しみだけじゃないのがよくわかる。
死んでしまったことは、残された人間には大きな悲しみだけど、その人との時間は悲しみじゃない。そう思えると、愛する人が確かに生きていたということを理解できるのじゃないかと思う。

そしてこの透明感のある作品は、この歳の設定でこの歳の2人じゃないと体現でき得なかったものだなあと思います。