「お前にはもっと80's後半から90's前半のコメディ、特にスティーヴ・マーティンの映画を観て欲しいな」という父の言葉と共に薦められたのがこれだったのも納得の面白さとスティーヴ・マーティンの魅力が詰まった一本。カウボーイ・ギルの風船はらわたが面白すぎて大笑いだし、息子がフライをキャッチした後の動きも素晴らしい。それでいてクライマックスの泣き笑いの表情の巧さでオトしてくるもんだから、そりゃあ心掴まれてしまう。
「絶対に」惜しみ無い愛情を注ぐんだ！って決意が固いほど空回り。損しないため、失敗しないために生きるなんて、生きている甲斐がない。ローラーコースター党で在り続けるのも難しいけれど、私たちは何かのために在るわけではないし、映画だって何かのためだけに作られるわけではない。「面白かった」という感想だけで本当は十分なはずなんだ。
