takanoひねもすのたり

デビッド・クローネンバーグのシーバースのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

3.1
寄生虫に寄生されるとあら不思議。
みんなニンフォマニアになっちゃうよ!

クローネンバーグ監督の商業映画デビュー作。
それまでアングラ作品しか撮ったことのなかったクロちゃんの商業初監督ということで勝手が分からず四苦八苦、しかし周りのサポート陣が優秀で何とかカバー、撮影15日間、編集2日間で完成させた、カナダ初の(多分)ホラー映画。

(元々はポルノの脚本だったけど、クロちゃんの斜め上ゆく内容にプロデューサーがホラー映画にすることにしたらしい)

あらすじ、
本島からちょっぴり離れたスターライナー島。
そこの高級マンションの住人が次々と寄生虫に侵される恐怖を描いたパニックホラー。

この寄生虫、人に寄生すると催淫効果と性病を起こす。

全てがセクシャル…そう全てがセクシャルなのよ…って精神状態になって、老いも若きも、大人も子供も、男も女も、相手構わず「愛し合いましょう♡」なことしか考えられないという状態に。
マンション中は大わらわ。

廊下を通ればドアを開けたババアに抱きつかれ、エレベーターに乗れば、ねっとりした視線の男がむっは〜んとしたムードを出して抱きついてくる。

寄生虫は宿主の腹部に常駐し、宿主のお腹がボコボコ動いたりします。
感染法はキスや各粘膜部位から侵入される直接感染。
見た目は、ナマコ、もしくはプラナリアを巨大化した奴、ナメクジみたいに跡を残しつつ移動します、うぅ…正直キモい。

後半の展開は殆どゾンビ。

低予算で作られたので、ほぼマンション内を行ったりきたりするだけ、特殊効果は意外とお金が掛からなかったそうですが、寄生虫の造形なんかはよく出来てるし、お腹ボコボコ動くシーンも工夫されてるなあと思います。

クローネーンバーグ監督らしい変態さは伺えますが、この商業デビュー作は元がポルノだったこともありB級テイストなホラーになってます。

冒頭からレースのパンツもろ見せあり、ぽろりおっぱいも映し、また更にきれいなおっぱいで眼福です。
というかみんなノーブラ。
ワキの処理の甘さもちょっと見えたりします。
(何で最近ワキばっかりなんだろう…😅)