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ガートルード/ゲアトルーズのsonozyのレビュー・感想・評価

3.5
大臣になる事が決まった弁護士の夫カニング。
本気になりかけた若い愛人、作曲家エアラン。
3年ぶりに再会する元カレ、成功した詩人ガブリエル。
3人の男たち視点の愛と、ゲアトルーズの求める愛。
愛とは、男と女、人生とは・・
当時75歳前後のカール・テオドア・ドライヤー監督の遺作らしいテーマという感じ。

愛よりも仕事(権威・地位…)の夫と離婚する気持ちを固め、身体の関係に踏み込んだエアランはどうやら遊びだった。
ガブリエルはまた一緒に暮らそうと未練がましいが夫と同様の原因で別れた男とやり直すはずもない。

ゲアトルーズは3人の男たちから離れ、一人晩年の日々を過ごす。
自身の墓石に彫るのは「Amor Amnia(愛がすべて)」と、友人アクセルに語る彼女が求めた愛とは・・

交わらない視線、男たちの「ゲアトルーズ」という呼びかけ..など、映像的には惹かれましたが、ゲアトルーズを演じた女優さんのキャスティングがいまひとつな印象を持ってしまいました。
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