ベニーズ・ビデオの作品情報・感想・評価

「ベニーズ・ビデオ」に投稿された感想・評価

HASUMI

HASUMIの感想・評価

4.0
豚さんのシーンは耐え切れず一回だけ早送りしました。セブンスコンチネントでもそうでしたが動物殺すのやめてほしいです。

主人公の眉毛を見てすぐにファニーゲームを思い出しました。髪があるだけであんなにイケメンになるんですね。坊主の方がサイコパス感増して私は好きだけど。ハネケ監督の作品に彼のキャラクターはすごく合っています。

昔の作品をちゃんと見たいと思ってお取り寄せして見ています。感情の氷河化三部作二作目。

監督の作品は大好きなので見てて心地よいです(作品として)。
アート要素が強いのかなとたまに思うことがあります。
長回しの後に突然静かに衝撃的なシーンやセリフを入れてくることがそう感じさせるのですが、それが常に天才的なタイミングです。

途中から少し退屈になってきましたが最後になにかあるだろうと思いながら見続けたらやはりそうでした。

私はハネケ監督の大ファンですので
これからも彼を追い続けます。
ハネケ監督「感情の氷河化三部作」の二作目。こちらも中々の鬱映画です。

当然だけど「現実」は次の瞬間に何が起こるか分からない。

ところが、一度ビデオに記録された映像は既に起きた事柄へと瞬時に変わり、早送りも巻き戻しも出来る。

ビデオの世界にハマり込んだベニー。
「現実」はビデオ映像と違って先が読めないし、巻き戻しだって出来ない。そういった当たり前なことに対する意識がベニーには不足していた。

自分が犯した過ちの理由を問われた際、ベニーが「分からない、どんなものかと思って」と発した言葉に、予測不能な「現実」への淡い好奇心と、「生」に対する渇望が垣間見れた。

普段私たちが目にしているTV、ビデオ、映画に至る全ての映像は、「見る側」に向けた一方通行の情報であって、そこに相互のコミュニケーションは成立しない。常に「見る側」だったベニーは、ディスコミュニケーションに慣れ過ぎていた。

リアリティが欠落することの危険性を、ハネケ監督は「見る側」に感じさせたかったのではないだろうか。
りたお

りたおの感想・評価

4.4
こんなにも衝撃的な映画も久しぶり。こいつのせいで暫く色々手につかなかった。
よくある「考えさせられる」系映画と全然違う。頭殴られて考えること強制させられるような、ほんとびっくりした。
こんなこと見たくなかったけど、でもこれがリアルだよね。
ていうか私ハネケ好きすぎなw
初っ端から不快度数高くて、観るのきつい
ここまで血が一滴も通ってないような映画があるかと衝撃的だった。
く

くの感想・評価

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現実と虚構

ベニーを見るたびに「ファニーゲームのアイツだ……」と考えてしまった
悪さをして親に庇われた時の居心地の悪さなら身に覚えがある。大人になると取り繕うことが上手になるけどそういう時に本当は何て言って欲しかったか、ちゃんと考えねばと思う。
KiNSS

KiNSSの感想・評価

4.5
めちゃくちゃ面白え~…“映画”というものの核心を突く作品。
私たちの見る“映画”は現実ではない。
そしてベニーの見るビデオはパッケージされた“現実”。
なのに、彼や両親たちはどこかそれを架空のもの、映画のようなものを見ているような冷ややかさで、ああしようこうしよう、こうすればバレない、トイレに流せばいい、なんて“現実”に対してもどこか他人事で冷静で声を荒げることもない。
画面の中の世界と自分の目で見る世界のあやふやさ。何が違う?
すごく現代的で色んなことを思い出してしまう。

ベニーの時々みせるふつうの少年らしさ。事件発覚後の両親(とくにお母さんですね)無茶してる感じ。とても辛い。

なにより、おまけの監督のインタビューが本当に良かった。監督は答えを用意しない。答えは観客の中にある。そもそも答えなんてないけど。この堂々たる丸投げっぷり、素晴らしかった。
映像内映像に入り込んでいく程、現実はいよいよ遠ざかる。やりたい事は分かるんだけど、ここまで構造を意識させられると、妙に疲れる。この主演俳優はファニーゲームでもクズをやっていて、クズの黒帯。
ハネケ監督の狂っちゃってる世界観に魅了されました。

なんとなく?

現実と、非現実のボーダーライン?

考えさせられました。好きです。
念願叶ってやっと観れた。ハネケらしい暗い、陰湿な雰囲気漂う映画。
少年ベニーは女の子を殺してしまう。それに気付いた両親は死体をトイレに流す事を思い付く。
ハネケのインタビューも含めて観ると更に面白い。ビデオと現実を混同するととても危険と言っている。
「なぜ殺した?」「どんなものかと思って」
これは現実と関わりの持てない人間の言葉だ。
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